〈狂牛病騒動〉
ドイツでも狂牛病の発症が確認されたため、ここ数ヶ月、牛肉の消費ががた落ちだそうです。そもそも、わたしたちは狂牛病に関係なく、ドイツ産の固くてあまり美味しくない牛肉は殆ど食べません。かわりにアルゼンチンやブラジル産のお肉をよく買って、さっと焼いてステーキにしていただきます。日本の牛肉とくらべるとやや固めで脂分が少なめですが、肉自体の味わいが深くてなかなかいけます。
牛肉だけでなく、ソーセージやハムも牛肉が混ざっているものは敬遠されがち。豚のペストや鶏肉のダイオキシン汚染など普通の肉の安全性が疑問視されるなか、代替品としてめずらしいお肉が店頭に並んでいます。
そのなかでも人気らしいのはダチョウの肉。狂牛病が取り沙汰される随分前にオーストラリアレストランで食べていたので、肉屋のショーケースで目にした時、わたしたちは即座に買いました。赤っぽい肉でコクがあり、でも臭みのないところは十分牛肉のかわりを果たします。しかも、ドイツ産の牛肉のように固くない。カンガルー肉も同じような味わいです。どちらもステーキにして食べています。これでワニ肉がでてきたら、もうすっかりここはオーストラリアね。
ドイツのお肉は日本と比べるととても安いのが魅力(1キロ40マルクもだせば高級肉が買える。現在1マルクは60円弱)。でも、今回の狂牛病事件で工業化された農業の見直しが迫られるのは避けられないようで、検査の徹底のためのコストなども含め、割高なお肉になってしまいそうです。
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