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(2002年版)

2001年のニュースはこちらです

 

「Regner家のニュース」を一新して「Regner通信」とし、我が家の出来事に写真や感想を添えて綴ってみることにしました。ドイツでの風物詩のようになればいいなぁと思っています。

 

 
12月のニュース
極寒のマイナス11度(12月15日)

 

今年の冬は寒い〜。今週は気温が下がりに下がって、ずっと氷点下のままでした。

朝起きて、寒暖計を見てみると、外気温はなんとマイナス11度。

放射冷却現象で、突き抜けた青空が広がり、気持ち良いのですが、

なんと言ってもマイナス11度。

10分外を歩くと耳や鼻がちぎれる思いで、目を覆っている水分が凍りつきそうになります。

 

公園の池は凍りついて、子供たちがスケートをしていました。うちのバルコニーにおいてあった

水のはいった植木鉢。これでもかというほど厚い氷が張っています。・・というか水が全部凍っています。

 

普段、出不精で、良いお天気の日に家にいると何となく罪悪感を感じてしまうわたしですが、

これだけ寒いと堂々とおうちにこもれてしまいます。

 

ビバ!寒さ!

上が外気温、下が室内気温。

 

 
11月のニュース
リサの誕生日(11月29日)

 

はやいもので、リサも五歳になりました。

思えば、五年前の寒い夜に産まれた小さな小さな赤ちゃん。それがリサ。

今では、すっかり「お姉ちゃん」になって、親のことを気遣ってくれるようにまでなりました。

そのやさしい気持ちをいつもでも持ちつづけて欲しいと願っています。

 

その翌々日、わたしは36歳になりました。そう、年女だったんですね。ヒノエウマです。

当日は日本レストランでご馳走を食べました。

朝起きるとプレゼントが!シンデレラのお城でした。

幼稚園でお祝いしました。

お家でもお祝いしました。

 

10月のニュース
 
暖かかった日本(10月9-30日)

 

@子供たちの成長 

前回、赤ちゃんだった子が、当然のごとく歩き回り、言葉まで話す。日本に行くたびに姪っ子たちの成長ぶりに驚かされて、もう7年になります。気がつけば、一番年上の美里ちゃんはもう小学生。早いものです。この溢れるばかりの生命力。見ているだけで元気になります。(でも疲れる。)

A親・親戚の老い

今回、法事があり、久々に親戚一同が会しました。もちろん、みんな若々しく元気にしていらっしゃるのですが、わたしが美里の年頃だったときと比べると、当然ですがその過ぎ去った歳月がにじみ出ています。自分よりも大きく、強かった人が、今、小さく弱く見えてしまう。娘や姪たちがわたしに甘えてくるように、わたしもかつて父母やおじさんやおばさんに支えてもらっていたことを改めて実感しました。そして、少し寂しい気持ちになると同時に、「バトンタッチ」の時期なんだなぁと感じました。

B宮津の新しい家

母が立てた新しい宮津の別荘。とても居心地がよく、のべ一週間以上も滞在してしまいました。畑で草取りをしているとき、蝶々が舞い、きれいな青虫を見つけました。とても贅沢な時間。蕎麦の花が美しく咲いていました。

C御輿を担いだヨーガン

正確には御輿ではなく、太鼓なのですが、いきなり飛び入りさせられてしまいました。これ、見た目よりもハードで、背の高い分、重量がそこに全部かかってしまうそうです。背の低い人は、棒にぶら下がる状態となり担いでいるというよりは、かえって重たくしているだけだそうです。可愛そうなヨーガン。でも良い日本体験の機会でした。・・・ということにしておこう。

9月のニュース
シルバー・ゴールド・プラチナ・VIP

Regner通信でも度々お伝えしてきましたが、ヨーガンの「ポイント集め」も佳境に入ってまいりました。

それぞれのメンバーシップでのポイントが貯まり、会員ステータスもグレードアップ。タダの会員ではない「ゴールド」「プラチナ」などの仰々しい冠をいだいた会員とあいなりましてございまする。

ポイント・コレクター ヨーガン

ヒルトン・マリオット・スターウッドグループ(シェラトン系)・KLM

こんなことに熱を出すのはうちのダンナだけかと思いきや、「ポイント集め情報」の雑誌(アメリカで発行)もあり、世の中の広さを実感したわたくしでございます。(その中で面白かった記事:読者からの相談コーナー「先日、火事で家が焼け、建て直すことになっていますが、家財道具などをクレジットカードで買うことになります。どのクレジットカードがポイントを集めるのに最適ですか?たくさん出費することになるのでポイントもたくさん貯まるはず。このポイントでヨーロッパまでのフリーチケットをゲットしたいと思ってます。」)

たかがポイントと言いながらも侮れない。がんばれ、ヨーガン。夢の「タダ旅行」の実現めざして!


またもやアルプス(9月10-15日)

山の中に突然現れた絵に描いたように美しい湖

何度も執拗に同じ場所に行くのが我が家の今年のパターンとなってしまいましたが、2週間のインタバルを経て、再びアルプスへ行ってきました。今回はドイツ最高峰ツークシュピッツェを望む地域で、眺めは前回よりも壮大。ただ、好天気の週末だったのでかなりの人出で、「国民総トレッキング」の様を呈した感もありました。

調子に乗ってどんどん上に吹き上げる噴水。リンダ―ホフ城にて。

雨がちとなった日には、お城巡りをしました。かの有名なノイシュヴァンシュタイン城とリンダ―ホフ城。共にバイエルン最後の王様ルードヴィッヒ2世が建てた豪華絢爛なお城です。そのあまりの派手さはディズニーランド級。リサはすっかり気に入って、家に帰って来てからも、パンフレットを見ては「ここに住みたいなぁ。」とため息交じりにつぶやいています。

 

8月のニュース
夏休み旅行その2(8月20-27日)

アルプス・トレッキング(⇒アルプス日記をご覧下さい。)と、ドイツに今年5月にオープンしたレゴランドに行ってきました。レゴランドはブロックのレゴが経営するテーマパークで、デンマークにあるのがオリジナルです。リサぐらいの年齢の子供が十分遊べるようにできています。

アルプスの大自然の中を歩きながら「明日はレゴランド!」と心から楽しみにしていたリサですが当日は大雨。「これではダメだな。もしかしたら雨の為に閉園かもしれない・・。」と思いつつも、約束は約束、ということでとりあえず高速を降りてレゴランドの表示に沿って車を走らせてみると・・・・。

駐車場にはすでにたくさんの車やバスが駐車されており、雨にも関わらず、次々と車が入ってきているではありませんか!呆然としながらも土砂降りの中車をとめ、傘をさしながら切符を買って入場。

ふと気が付くと、黄色いビニールのレイン・ポンチョを着た人々がウロウロしています。背中にはレゴランドのロゴとイラスト入り。早速わたしたちも売店でこのポンチョを購入。街中ではとても恥ずかしくて着れませんが、ここはレゴランド。ノープロブレム!フードの先が三角にとんがった黄色いポンチョをかぶった大人や子供が雨の中をさまよう姿は、ふと醒めた目で見つめると、ちょっと異様な世界。

午後からは雨足も弱まり、夕方ごろには日が差してきました。そして黄色い人々はまた普通の人間に戻っていったのでありました。

黄色い人々。リサは自分のポンチョなのでピンク。 象もキリンもレゴでできています。ママとリサがサファリ探検。 パパも楽しんでいました。レゴランド万歳

 


 

豪華ホテルにタダで泊まる(8月2-4日)

このところチェーンホテルのポイント集めに凝っているヨーガン。ついに集めたポイントの特典として無料でライプチッヒの高級ホテルに一泊してきました。わたしたちがチェックインしていると、ピカピカのメルセデスがホテル玄関に泊まり、中からはいかにもお金持ちそうな夫婦が降りて来ました。日本と違い、ドイツでは本当のお金持ちしかお金持ちの格好をしていません。

中庭に面した天井の高いお部屋は広くて高級感たっぷり。その中庭では夏の間、週末に「キャバレー」が上演されていました。キャバレーといのは1人、または2人ぐらいの俳優が歌や寸劇を演じ、観客は食事やお酒を楽しみながら鑑賞するというものです。私たちは部屋の窓からタダでちゃっかり鑑賞。特にリサはずっと熱心に観ていました。芝居の内容はともかく音楽がとても気に入ったようです。

熱心にキャバレー鑑賞するリサ

ライプチッヒはゲーテのファウストで有名な居酒屋をはじめ、バッハにちなんだ教会やその昔商業都市として栄えたころの面影を残す建築など、いろいろなものを楽しめる街です。市街地の小売店もほとんどが夜の8時まで開いており、観光客にとっては嬉しいです。(多くのドイツの小売店は6時くらいで閉まる。)

 

その昔メッセで賑わった。 ファウストに登場する居酒屋です。

 

 

 

7月のニュース
プラハ旅行(7月22-23日)

ドイツの隣国、チェコの首都プラハは観光客でいっぱいでしたが、それでも充分訪れるに値するとても美しい古都。お城や塔、それに古い町並みはロマンチックで旅情をなぐさめてくれます。世界的な観光地だけあって、ホテルやレストラン、お土産屋さんでは英語が当然のように通じます。地下鉄も発達しており、観光しやすい街です。

 

美しいプラハの町並み 昔ながらの豪華なカフェにて。

スメタナの音楽で有名なモルダウ川は雄大に流れ、その上にかかる古い大きな橋は観光客や作品を売る芸術家で賑わっています。わたしたちは馬車で市内観光をして、ちょっと優越感。(けっこう高いので乗る人はあまりいない。)

馬車に乗れて大満足。

有名なお土産としてガラス製品や操り人形があります。日本語も通じるというお店でガラス製品を、見ていたのですが、典型的といわれる切子ガラスはちょっと装飾過剰気味で趣味にあわないかな・・・。素敵な果物皿かお菓子皿が欲しかったのですが、残念ながら今回は見送りました。操り人形はお姫様と王子様を買いました。

モルダウの流れと共に。

<その後の洪水でこの美しい街が水浸しになってしまったそうです。復興を一日も早く祈っています。>


 

リサ 補助輪無しで自転車に乗れるようになる

この春あたりからリサの友達が次々に補助輪をはずし、コマ無しでスイスイと自転車を乗りこなすようになっていました。それに刺激されて、リサもコマ無しの練習をはじめました。

地下の駐車場で親子とも必死の練習です。自転車を支えながら親も一緒に走らなければいけません。なかなかバランスの感覚がつかめないわが子に歯痒さを感じ、ついつい大声を出してしまうわたし・・・。(「りさのひとりごと」をご参照ください。)

理論的に説明することのできるヨーガンのおかげで、直線ならなんとか乗れるようになったリサ。残すカーブがどうしてもなかなかこなせませんでした。

旅行などで2週間ほど自転車の練習をしなかった後、再度挑戦してみることに。ふとしたことでカーブの感覚を掴んだリサはそのあと上手に体重移動を行えるようになり、ついにコマ無し自転車を制覇しました。

今では公園に行ったりまでするようになりました。がんばったね。

実はこの前に大転倒して全身傷だらけ。でもがんばるよ。


6回目の結婚記念日 (7月15日)

7月15日はわたしたちの6回目の結婚記念日だったので、ワイマールのヒルトンホテルでちょっと贅沢に過ごすことにしました。ワイマールはドイツの文豪ゲーテがやシラーゆかりの地として、また「ワイマール憲法」で有名です。文化政令都市に指定されていて、町並みの修復もすすみ、こじんまりとしながらもステキなところです。広場に面する有名なレストランで食事をしたのですが、わたしの注文した品が何故か通っておらず、ヨーガンとリサが食べ終わったころになってから食べ始めました。結婚記念日なのに。

結婚記念日にワイマールにて リサが撮ってくれました。

翌日は再びザクセンのスイスへ。ハイキング用のズボンやシャツなどを買い込んですっかりその気になってきたわたしたちです。8月末のアルプス登山に備えて訓練に励んでいます。途中で雨が降ってきて、小さな小屋で雨宿り。目指す頂上はもうすぐでしたが、雨で岩場が滑りやすくなっているので、残念だったけれどそこで引き返しました。無理はしないのが鉄則です。リサもすっかり山歩きが気に入ったようです。

すっかり格好だけはその気になってる。

6月のニュース
夏休み旅行その1 (6月18−29日)

Ryan Airというアイルランドの航空会社は欧州各地を結ぶ路線を格安の航空券で販売しています。ドイツの拠点は一応「フランクフルト」ということになっていますが、実際はフランクフルトよりかなり離れたハーンという小さな空港に乗り入れています。夏休み期間や週末をはずすと、イタリアのピサまでなんと片道2ユーロ(250円)プラス税金・手数料という信じられない掘り出し物があったりします。

わたしたちはこの航空会社を利用して南フランスのモンペリエまで往復40ユーロ(税込み)で飛ぶことにしました。

でも、まずはベルリンからハーンまで行かなければいけません。ハーンはワインで有名なモーゼル川の近くにあるのでワイン好きなヨーガンにとってはまたとないチャンス。また、少し足をのばせば隣の国ルクセンブルグまですぐなのでわたしたちはこの妙な組み合わせの旅行に出かけたのでした。

モーゼル川沿いの古城とブドウ畑

写真をクリックするともっとでてくる!


サマーフェスト (6月15日)

幼稚園で行われた「夏祭り」で、子供たちが「パフォーマンス」を披露してくれました。

パフォーマンスのテーマは「パンケーキみたいに丸い地球には、いろいろな、異なった人たちが住んでいる。わたしとあなたとは違う。でも、それがどうした?境界線を取り除いて、みんなでいっしょに遊ぼう。」

そんなパフォーマンスをすることなど知らなかった多くの保護者たちは、子供たちが元気に歌い、踊る姿にとても感動していました。もちろん、わたしも。

 


リサの子供旅行 (6月3-7日)

幼稚園から4泊5日でリサが生まれて初めて親から離れて旅行に行きました。行き先はベルリンから車で一時間ほどのところにある教会関係の、「自然の家」。 森の中にある広大な敷地内には建物が点在し、リサたちはそのうちのひとつを借り切っての合宿です。

旅行の準備。こんなにたくさん持っていくの?

リサは夜中に目を醒まして「ママー」と泣いていたそうですが、まぁ、それなりになんとか頑張ったようです。最後の日はインディアン祭りで締めくくり。手作りのインディアンの帽子やシャツ、アクセサリーなどを身にまとい、バーベキューを楽しんだようです。

インディアンの言葉(手話)もならいました。

「わたし あなたの ともだち」

 

5月のニュース
小旅行月間

どういうわけだか、5月はよく小旅行にでかけました。[参考までにドイツの地図]

@ドレスデン+ザクセンのスイス

4月と間違えているのでは?とお思いでしょうが、懲りずに同じところへ出かけてきました。とは言うものの、今回は少し本格的なハイキング。切り立つ岩山の間を狭い梯子(「天国への梯子」という名がついていた)でのぼったり、岩場をよじ登ったりとなかなか変化に富んだハイキングとなりました。平坦な道では「足が痛くて歩けない」はずだったリサも岩場になると水を得た魚、木を得た猿。上へ下へと岩場を駆け回っておりました。

菜の花畑が満開でした。天国への階段岩の割れ目にいます。岩場を登ると楽しくて足の痛みも忘れちゃう。実は物凄い断崖絶壁だったりします。それでも笑顔でチーズ!

ドレスデンでは、3年前に両親が二人の孫娘を連れて来独したときに泊まったウェスティン・ベルビュウ・ホテルに宿泊。そもそもこのところの旅行熱はヨーガンのホテル・ポイント集めに元を発しています。マイレージ集めだけに飽きたらず、ホテルのメンバーシップにも入会し(無料)、ポイントを集めることに情熱を燃やしている今日この頃です。

まぁ、滑稽ではあるけれど、あながち侮れなかったりする。このポイント集め。

 

Aアイゼナハとカッセル

ドイツ中部に位置するこの2都市。なぜこの二つの街を訪ねたかというと、両方にマリオット系列のホテルがあるからです。しかもアイゼナハには中世に建てられ、ルターが聖書をドイツ語に翻訳した部屋もあるお城があり、カッセルも近世に造られたお城と贅を尽くした宮廷公園があるのです。アイゼナハでは中世の騎士が甲冑に身を包んで現れそうなほど昔の面影がよく保存されていました。カッセルの公園の中心は小高い丘になっているのですが、頂上の建物の上にヘラクレスの像(何故??)が立っており、ふもとに向かって水が流れるようになっています。噴水や人工の川など水をふんだんに使った美しい公園の散策を楽しみました。現在(02年6月より)カッセルでは「ドクメンタ」という5年に一度の世界的に権威ある現代アートの展示が開催されています。わたしたちが訪れたときは街じゅうがその準備に浮き足立っていると言う感じでした。

アイゼナハのお城の中庭

Bロストックとシュベリン

義母の企画でわたしたち家族と義兄家族、そして義母が一緒に2泊の親族旅行をすることになりました。場所は彼女が幼い時に住んでいた北ドイツのシュベリン。

わたしたち3人は一日早くでかけて、バルト海に近い港町ロストックに立ち寄りました。ベルリンを出る際、ちょうど来独していた米大統領の出発時間と重なり、空港近くの高速道路と一般道は閉鎖されてしまい、市内は大混乱。お陰でベルリンを出るまで2時間近くもかかってしまいました。

ロストックはハンザ都市のひとつで昔から港町として栄えています。旧市街は古い建物が数多く保存・修復されています。中心地はそれほど大きくないので徒歩で散策するのに最適。ひとつの通りに商店が集中しているのでお買い物もしやすかったです。(ここまできてリサの服を買っていたわたし。)

シュベリンはメルヘンにでてくるようなお城が湖の中に聳え立つとてもエレガントな街。わたしたちは湖畔のホテルに滞在(義母が宿泊費負担!)し、すぐ目の前の砂浜で遊んだり散歩したりしました。義母が始めてのボーイフレンドと一緒に行ったカフェや彼女が通った学校などを教えてもらいました。

義母の初デートのカフェにて。左端はヨーガンのお兄さん。

月のニュース

ドレスデン週末旅行

4月第一週の木曜日の夜から土曜日にかけて、ドレスデンへ2泊3日の小旅行をしてきました。

ドレスデンはかつてのザクセン王国の首都、現在はザクセン州の州都でその昔は「エルベ川のフィレンツェ」と言われたほど美しい街でした。第2次世界大戦で一夜にして瓦礫の街と化してしまい、その美しい面影は街の一部に残るのみとなってしまいました。

東西ドイツ統一後は復興も進み、そのうちの大きなプロジェクトのひとつとして焼け落ちた「聖母教会」の再建が進行中。数年前に訪れたときはまだ基礎工事の段階だった教会もいまではかなり建築が進んでいました。また、前回は入場できなかったお城も修復がすすみ、一部が公開されていました。ザクセン王の財宝や武具のコレクションは一見の価値あり。眼もくらむばかりの宝石に当時の王国の勢力を垣間見ることができます。また、二人の退屈そうな天使で有名なラファエロのマドンナ像もここにあります。

聖母教会もこんなに復興が進んでいました。

雪が降ってすごく寒かったですぅ。

切り立つ岩山!ダイナミック。

 

ドレスデンの南東、チェコとの国境近いところは「ザクセンのスイス」と呼ばれる国立公園に指定された地域で、独特の形をした岩山がたちならびます。自然の岩山を利用して建てられた要塞にはエレベーターで上まで上ることができます。下からでは想像もつかないのですが、要塞のなかは住居や兵舎など様々な建物が立ち並ぶだけでなく木々も茂り、ひとつの小さな街のようになっています。中世に建てられて以来、第二次世界大戦まで実際に利用されていたようです。

この建物のひとつに「財宝舎」があり、樽のなかにぎっしりと銀貨がつめられてここで保管されていた様子が再現されていました。リサがこの旅行でいちばん印象にのこったのはこの「お金がたくさんはいった木のいれもの」だったようです。

そのあと、切り立つ岩山の間をハイキング。ほんの小一時間ばかり歩いただけですが、「結構おもしろい」と一様に思ったわたしたち。次回はしっかりと装備をしてハイキングを楽しみたいと思います。

 

3月のニュース
イースター

オマのお庭にも春がきました。

今年は3月最後の週末がイースターで、ちょうどヨーガンの休みと重なったのでケムニッツのオマのところで一緒にお祝いしました。

イースターとは古来からあった春の到来を祝い、豊かな生殖を願う習慣をキリストの復活と重ね合わせた行事です。ニワトリやうさぎなどは繁殖力のシンボルで、「イースターうさぎが卵を隠す。」という通説はここに由来しています。その隠された卵をさがすのが子供たちの楽しみで、こっそりやって来て卵を隠していくイースターうさぎは、サンタクロースの春バージョンというところでしょうか。

 

リサはオマの広いお庭でうさぎの隠していったたくさんのプレゼントを見つけました。見つけるたびに興奮度が高まっていき、喜びの声が挙がっていました。まだまだ純粋な年頃です。

 

ここにも卵が!うれしいなぁ。

ひな祭り

 

今年も桃の節句がやってきました。

ドイツの我が家にもお雛さまがあるのですよ。リサの初節句のときに大阪のおじいちゃんとおばあちゃんが贈ってくれました。内裏雛だけですが、なかなか立派なものです。

毎年、飾るところに困るのですが、今年はリサの滑り台を片付けたのでリビングにぽっかりとスペースがあり、うまくそこに収まりました。板をDIYショップで買ってきてサイドボードの上に置けば、もうすっかりそこは床の間に早変わり。

 

リサには雛人形の説明として「昔の日本のお姫様と王子様の結婚式のようすだよ。リサもこんなふうに素敵な結婚式ができたらいいね。」と話しました。自分で言うのもなんだけど、うまく言ったものでしょう?リサはリサですっかりその気になり、十二単を着て結婚するつもりになっています。でも「12枚も着たら重たいから3枚でいい。」らしい。

当日はちらしずしでお祝いしました。もちろん手作り。

日本では桃の節句の時期は嫌でもお雛さまの気分になり、関連商品(ひなあられ・しろざけ・雛ケーキ)がでまわるけれど、外国ではちょっと気合をいれないとついついないがしろにしてしまいがちです。それでも、娘にできるだけ日本の伝統行事を伝えたいと思っているわたしです。

さぁ、ひなまつりが終わるとこんどはイースターだ!(いそがしい。)

 

月のニュース
ファッシング

マレーシア旅行から帰ってきた翌日、リサの幼稚園で「ファッシング」のお祭りがありました。ファッシングとは所謂「カーニバル・謝肉祭」のことで、キリスト教の行事のひとつです。ドイツではケルンなどのライン地方では盛大にパレードが行われ、仮装した人々が陽気にお祝いするようですが、ベルリンでは伝統的には根付いておらず、むしろ幼稚園や小学校の子供の「お祭りイベント」的な要素を強くはらんでいます。

リサの幼稚園では、「動物ファッシング」が一応テーマとしてありましたが、それに絶対こだわらなくてもいいということで子供たちは思い思いの衣装に身をつつんでやってきました。

休暇の直前に大急ぎで作っておいた「ドレス」で猫のお姫様に変身したリサ。「縫った」というよりは「工作した」という荒々しい裁縫の衣装も、こうして写真でみると、なかなかのモノでしょう?

「ファッシング、楽しかったねぇ。」と何度も言っていたリサ。来年はどんな衣装にしようかな?

猫姫がリサです。

 

 

1月のニュース
姑とともに過ごした大晦日

 

 

 

 

 

この年末は義母がやってきて、わたしたちはいつもより賑やかに楽しく過ごしました。日本とちがって大晦日は家族や友人が集まってパーティをしながら派手にやるのがこちらふう。食べ物もいつもとはちょっと違ったもの・・ということでフォンドゥや鍋料理に人気が集まっている近年です。

そこで「鍋ならお任せ!」ということで、一昨年ヨーガンが日本でこっそり買って、わたしの誕生日にプレゼントしてくれたSANYOの電気鍋が登場。鍋の中身は日本では高嶺(高値?)の花の鴨肉に決定!こっちでは割りと安く買えるのですよ。もっとも、今まで炊いて食べたことがなく、鴨鍋にしておいしいかどうか不安だったので豚ヒレも用意しておきました。

肉類と白菜や白ねぎ(ポロねぎ)・ニンジン・大根は普通のスーパーで買えますが、その他の材料はアジア食材店へ。ベルリンは大小たくさんのこういうお店があり、そういう意味ではとても恵まれています。スーパーでももやしや豆腐、ときどき椎茸も売ってるけどやっぱり鮮度がイマイチ。

アジアショップでは日本米・木綿豆腐・もやし・厚揚げ・椎茸・糸こんにゃくと安物のレンゲ(瀬戸物のスプーンね)、そしてリサのおやつのかっぱえびせんを購入。生まれて初めて入ったアジアショップに義母は感激!大晦日の食材を買い出す人々でごった返していなければ何時間でも見たこともないアジア各地の食材をわたしに説明させまくっていたことでしょう。

彼女はわたしとおなじレンゲとおそろいのお椀、そして数日後に自宅に招いているお客さんへの食前酒としてチョーヤの梅酒、前菜としてインスタントラーメン(出前一丁だぜ!)を買っていました。ラーメンも「麺」として考えずに「スープ」に「麺」がはいっていると考えれば、これもなかなか悪くない考えです。もちろん量は少なくしないとそれだけでお腹がいっぱいになるけどね。

買い物から帰ってきて3時過ぎにお茶。大晦日にはファンクーヘンという中にアンズのジャムが詰まったドーナツのようなものを食べるのがドイツ流。素朴な美味しさだけどすごいカロリーだよ、これは。

夕方にはベートーベンの第九をテレビで鑑賞。日本だけの妙な習慣では決してないんですよ!年末に第九は。主として旧東独ではやっぱり大晦日は第九がなくっちゃね、という感じみたいです。長年、母親が第九のコーラスをしていたのでこの曲には特に馴染みが深いわたし。第4楽章ともなると、いい加減な歌詞でソロ・合唱部分とも共に歌ってしまいます。フロイデ!フロイデ!

リサがいるので夜の7時ごろに花火をすませ、頭から足の先まで冷え切ったところにホカホカの鴨鍋。うーん、これはグッドだったねぇ。日本人でなくても「はぁぁーっ」と体があたたまり幸せになるのに変わりはありません。初めてとは思えない巧みな箸さばきで豆腐や椎茸や糸こんにゃくを食す姑の姿は、美しいとしか言いようがありませんでした。しかも気にいった様子。よかった、よかった。

日本食って寿司などは人気があるけれど、みんなが箸をいれて鍋から具を取り出す鍋料理って西欧社会では受け入れられないのでは?と不安に思っていたわたし。少なくとも自分の義理の母にはこの料理の味だけでなく、奥に潜む日本文化を理解してもらえたようで、とても嬉しいです。

食後にもテレビでクラシック。アンドリュー・リュ−というバイオリンを弾きながらオーケストラを率いる長髪のキザ男を知っていますか?演奏する曲もシュトラウスなどの誰もが知っている楽しい曲。政治家でいうならば「ポピュラリスト」。聴衆が喜ぶものを演奏する。・・・でも、大晦日にはぴったりなのですよ。これが。「楽しければいいじゃーん」という感じで、気がつけばわたしとリサと姑は手をつないで足を振り上げ、曲にあわせて行進しながら踊っていました。(ヨーガンは傍観者。)

昔、中学生か高校生の頃の大晦日。夜おそくまで何故か大掃除をしていた我が家はレコードからながれてくる音楽(曲は忘れたけれどワルツだった)にあわせて、いつの間にか踊りながら新年を迎えたことがありました。掃除がどうなったのかは定かでないが、とにかく「愉快」な大晦日としてわたしの記憶に焼きついています。今回の義母と娘と踊った大晦日も同じように楽しい思い出になりそうです。

 


 

我が家の

少しだけ日本風お正月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで飲めや歌えや踊れや、で暮れた旧い年。新しい年は飲み過ぎのための頭痛で始まったわたしでした。

こちらに住んでいると、ともすれば忘れがちなお正月気分。日本人の心を大切にしたいわたしは昨年、おせち料理をつくりましたが、結局あまり食べず、もったいなかった。おせちって象徴的な意味のほうが大きくて、味としては今ひとつだものね。(自分の腕を棚にあげる。)

今年はおせちは作る気はありませんでしたが、せめて、ということでお雑煮はつくりました。アジアショップで白味噌も買っておいたのだ。関西人のわたしは白味噌のお雑煮ですわいな。(実家では元旦は白味噌。2日目は焼餅と水菜のおすまし。これもおいしいんだけどね。)おもちは日本に帰るたびにサトウのまる餅 つきたてシングルパックを仕入れてきています。リサがお餅大好きで、普段からもお腹がすいたらレンジでチン!して醤油をぬって海苔で巻いて食べさせています。どうだ、すっかり日本の子だろう。ヨーガンもお雑煮の味が気にいったようで、餅までペロリと食べていました。(こういうものは、あまり好んで食べないうちのダンナ。)よし、我が家のお正月料理は毎年白味噌の雑煮に決定だ。

サトウのまる餅をお鏡にしてみました。すごい無理があるけどなんだかかわいいでしょ?


 

ユーロが来た!

しっかりチェックだ!

年が明けていよいと欧州統合通貨ユーロの実質的な流通が始まりました。(ドイツ語では「オイロ」と言います。)

年末には硬貨のお試しパックが売り出され、一足先に目にしていましたが、紙幣は年が明けるまで手にすることはできませんでした。

ニュースでは大晦日のカウントダウンの直後に自動支払機でユーロ紙幣を手にいれ喜ぶ人々の姿が映し出されていました。ヨーガンは元日に近所の銀行のATMで特に行列することもなく紙幣を引き出して来ました。

ユーロに切り替わる元日は祝日なので、実質的な流通は2日からとなりました。わたしもドキドキする心を抑えながらスーパーで買い物をしました。レジのおじさんに「お支払いはどうなさいますか?」と尋ねられ、「オイロ!」と少しどもりながら答えたわたし。「10オイロ8セント」と聞きなれぬ単位に戸惑いながらも皺ひとつない10ユーロ紙幣とピカピカの硬貨でぴったりの額を支払いました。わたしがユーロで初めて買ったもの・・・生ベーコンとハム。なんかつまんないなぁ。

2月の末まではユーロとマルクが平行して流通します。大きなお店ではどちらでも支払いできるようですが、小さな売店などでは最後のマルクの両替所となることを嫌がってユーロのみにしているところもあるようです。

価格の感覚としては、ずいぶん前からユーロとマルクを併記してあることが多かったので、それほど混乱はないと思います。ただ、店頭のディスプレイや広告に通貨単位がなくて価格だけが記載されていると、一体どちらかしら?と戸惑ってしまいます。そのほか販売者のミスに気をつけておきたいところですね。


 

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